不器用でいいんだ。やり方次第で保育士の仕事はラクになる
- 保育士は不器用な人でもやっていけるの?
- 不器用さが悩みの種になる
- 保育士が不器用さをカバーする方法
- 「保育士が不器用」でもいいの?
- 「クラスの子どもたちが懐いてくれない・・・」という保育士は
- 「保育士が不器用」だからこそ大切にしたいポイントは?
- 不器用な保育士とベテラン保育士では、何が違うの?
- まとめ
保育士は不器用な人でもやっていけるの?
大人では予測不能な行動や発言をする子どもを相手にするのが、保育士の仕事ですね。
日々の保育では、「え??」「なんで??」と子どもたちに驚かされることも少なくないのではないでしょうか。
もちろん、ただ子どもたちのお世話をすることが、保育士の仕事ではありません。
保護者への対応をしたり、
子どもたちの保育ノートや毎日の日誌を書いたり、
指導案などの書類を作成したり、
壁面構成などの制作物をつくったり、
行事の前には事前の準備をしたり、
・・・とその業務内容はてんこ盛りです。
もちろん、これらの仕事にはそれぞれ提出期限があります。 つまり、保育士は時間に追われることが多く、多忙な毎日を過ごしているのです。
この「多忙」な保育士の仕事のなかでは、要領よくものごとをすすめたり、短時間でささっと完成させる「器用さ」が重要だと思われる場面がいくつもあります。
不器用さが悩みの種になる
子どもが大好きだから保育士という仕事を選んだにもかかわらず、手先が不器用だったり、要領や段取りが悪かったりするために、「仕事をスムーズに進められない」、「書類作成だけでオーバーワーク」といった保育士も珍しくありません。
とはいえ、「子どもたちの成長を援助する」という、保育士ならでは大きなやりがいもあります。
保育士としてキャリアアップしていくためには、これらの業務内容に取り組みながら、成長していくことが大切です。
もちろん、少しでも毎日の業務を効率化できるように、「不器用さをカバーする方法」を身につけた保育士を目指す方法もあるのではないでしょうか。
保育士が不器用さをカバーする方法
わたし自身あまり器用ではなく、新人時代は残業がふくれあがって「なんでわたしはこんなに要領が悪いんだろう・・・」と器用な同期の保育士をうらやましく思っていました。
そんな私に、先輩や同僚が教えてくれた「不器用さをカバーする方法」をご紹介します。
皆さんと同様に「仕事をスムーズに進められない」、「不器用でうまくいかない」と悩んでいた実際の保育士が取り組んで、不器用を克服してきた方法です!
悩んでいる保育士は、意外と多いので安心してくださいね。
今では仕事をテキパキとやっている先輩方も、保育士を始めたころには苦労していました 。でも、ほんのすこし「あること」に意識するだけで、自然と胸を張って余裕がある保育ができるようになりました。
「保育士が不器用」でもいいの?
保育士に限らず、あらゆる面で仕事を効率的に進められるのは、やはり不器用な人よりも器用さを持ち合わせた人なのではないでしょうか。
もちろん、これは保育士でも同様です。
不器用でなければ、保育士の業務内容として本分もある子どもたちへのサポート、また時間外に制作物を準備したり、指導案などの書類作成をしたりするときに集中できるはずです。
けれども、すべての保育士が器用な人ばかりというわけではありませんよね…。
一生懸命に取り組んでいても、思わぬ失敗を重ねてしまう保育士もいることでしょう。
もちろん、その失敗によって子どもが危険になってしまう、ということはいけません。
もしそのようなことが起きていれば、今後はその失敗が起こらないように、自分や同僚の先生たちと対策を考えていく必要があります。
そうでない場合、子どもの顔を思い浮かべてみてください。
あなたが不器用だからといって、こどもたちにしてあげられることは本当に数少なくなってしまうのでしょうか?
あなたができることは、まだまだたくさんありますよね。
「器用さ」「要領の良さ」を活かしたことだけじゃなくていいんです。
焦らず、自分の良さをいかした保育をしてみてくださいね。
「クラスの子どもたちが懐いてくれない・・・」という保育士は
とはいえ、「不器用だから…」という言い訳が通じない場面もあります。それが、“子どもたちとのかかわり”です。
不器用な保育士が抱えがちな悩みのひとつに「子どもたちとうまく関われなくて、あまり懐いてもらえない・・・」というものがあります。
2年目、3年目と経験を積んできてクラス担任などを任されるようになると、クラス運営に直結するこの悩みは深刻になってくることでしょう。
クラス運営をうまくできなければ、子どもたちが懐いてくれないという不安要素が表に現れてしまい、子どもやその保護者との信頼関係にも悪影響が出てしまいます。 これは多くの保育士の頭を悩ませる問題になります。
子どもたちの好奇心が旺盛なのは当然のことであり、なかなか保育士からの話を理解してもらえないこともあるのが前提ですが、「○○先生のクラスでは、子どもたちが本当に懐いているのに…」、「なんで自分のクラスをまとめられないの?」という悩みをよく耳にします。
それでは、「保育士が不器用」だったら、とくに大切にした方がいいと思われる要素はどこにあるのでしょう?
「保育士が不器用」だからこそ大切にしたいポイントは?
多くの場合、保育をうまくできるかどうかは、保育士の人間性や経験値が最終的に大きくかかわるようです。
つまり、経験豊かなベテラン保育士であれば、どっしりと構えられるため、その存在感だけで子どもたちは安心感を得られるでしょう。
良くも悪くも、子どもたちは先生の反応から、「この先生は安心できる」ということを肌で感じ取っています。
この“保育士がもつ雰囲気”こそが、実はクラス全体のまとまりにつながっていくのです。
なにか不安なことがあっても、どっしり構えている先生であれば子どもたちは本能的に安心を感じます。
でも、トラブルのたびにおろおろしていたりうろたえている先生をみると、子どもたちは不安になってしまうのです。
年齢が大きくなると、「先生をたすけたい!」という気持ちに転換されることもあります。
でも、小さい子どもたちは逆に、不安が大きくなってしまいます。
不器用な保育士とベテラン保育士では、何が違うの?
ベテラン保育士が優先しているのは、“子どもたちをリードするのは自分”だということです。
一人ひとりの子どもたちが思っていることや、クラス全体の空気感に対して、いちいち不安がることがありません。
「今やるべきこと」をはっきりと子どもたちに提示できるのです。
さらに、スムーズにクラス運営をするために欠かせないポイントのひとつとして、“子どもたちとの距離感”があります。
保育士が不器用であればあるほど、余計なことばかりに目がいってしまい、外してはいけないことをやっていない傾向が強まります。
今は何を一番気をつけなければいけないか?ということを常に頭に留めておくようにしてください。
出来たほうがいいこと、というのはたくさんあります。
たくさんありすぎて、きりがありません。器用な保育士が何人いてもたりませんよね。
それよりも大切なことは、「今絶対にやらなければいけないこと」をきちんとやることなんです。
まとめ
不器用でも、保育のやりかたで大きくカバーできるものなんですね。
苦手なことに気を取られるあまり、こどもたちのことをおろそかにしないように気をつけておきたいものです。
大切なことは、保育士としてリーダーシップをもつ立場にあることを忘れないながらも、同時に子どもたちの目線にまで膝を折って接するということです。
ちょっとしたスキンシップやコミュニケーションをコツコツと積み重ねていくことが、そのまま子どもたちと保育士の信頼関係につながっていくのです。
~参考サイト~