もう我慢しなくていい。保育園の悩みを上手に相談するコツとは
少ない月収、ギスギスした人間関係、慢性的な残業、心身への負担などなど…。
悩みが尽きないのが保育士のストレスは、どうしても独りで抱え込むことも少なくありません。その前に、誰かに話を聴いてもらいたいと思ったこともあるのではないでしょうか。
悩みを相談できる人が一人でもいたら、きっと心が軽くなるはずです。 今回は、
- 保育士に多い悩みとは何か?
- 仕事で悩んでいるタイミングで相談するなら、誰が適しているのか?
について、ご紹介していきます。
自分だけで解決しようとして心が苦しくなってしまうことも、人に打ち明けることで意外にいい方向に進むことも珍しくありません。今まさに悩んでいる保育士、または、悩んでいる保育士さんが身近にいらっしゃる方が参考にしていただければなあと思います。
- 収入の低さに悩む
- 職場内の人間関係
- 自分の時間が取れない
- 信頼できる相談者
- 悩みを相談する前に気をつけること
- 相手からアドバイスを引き出すために効果的な方法
- 他の人に悩みがバレないようにするためにできる工夫
- それでも言い出せない仕事の悩み
- 悩みは「人に相談する」ことが大切
収入の低さに悩む
異業種でもある種の常識として知られていることとして、保育士は収入が低いという事実があります。ハードな労働に対して、報酬面が充実していないため、お金の問題は保育士の深刻な悩みとなっています。とくに、一人で生計を立てている保育士にとっては、収入面は死活問題に直結します。
たとえ子どもが可愛いからといって、辛い労働に見合った収入が見込めないのであれば、保育士を続けていけるかどうか、自信を失ってしまうことも少なくないでしょう。
職場内の人間関係
女性中心の職場なので、人間関係の悩みは常に付きまといます。ひどいケースでは、いじめに発展することも多いのではないでしょうか。
そのような職場のギスギスした人間関係で悩んでいることを同僚に話すのは躊躇するという人も珍しくなく、次第にストレスが蓄積されていくことになるでしょう。
自分の時間が取れない
多くの仕事を抱える保育士ですから、残業が多くなるのはもちろん、トイレに行く時間さえ取れないこともあります。さらに土日であっても、持ち帰り仕事に追われることが多く、友達や家族はもちろん、大好きな彼氏との楽しい時間を過ごすこともままなりません。
他の業種では浸透しているワークライフバランスという考え方が、保育業界にも浸透してくれたらと祈るばかりです。
信頼できる相談者
悩みを持っている人は、あえて自分以外の人に打ち明けてみてはいかがでしょうか。自分とは異なる価値観で話を聴いてもらえるため、意外な解決方法を発見できる可能性が高まります。
家族
実家暮らしをしている人や結婚している人であれば、同居している家族こそ強い味方がなってくれるのではないでしょうか。職場で苦しいことがあっても、家族の顔を見るだけで心が安らぐことでしょう。ありのままに、自分の苦しい心情をさらけ出せる家族の存在は重要です。
けれども、家族にもやるべきことがあったり、それぞれ仕事を持っていたりするものです。あくまでも「話を聴いてもらうだけ」を意識しましょう。問題を解決するために、アクションを起こすのはあくまでも自分だということを心に留めておきましょう。
恋人
精神的に甘えることができるうえに、話を聴いてもらえる恋人の存在は貴重です。もっとも、女性ならではの人間関係の悩みだと、男性の視点ではイマイチ想像しにくいことも少なくありません。
しかし、恋人に悩みを打ち明けることによって、悩んでいる気持ちを整理するきっかけになるのではないでしょうか。また、異性の助言には、「当たり前のこと」と思っていた価値が覆されることもあり、それが逆にいい方法に進むきっかけになることもあります。
同業種の友達
学生時代の友達のなかに、保育業界で仕事をしている人が多いのではないでしょうか。業界の悩みは、事情がわかる同業者に相談するのが効果的です。なかには共感してもらえる部分も多く、気持ちがスッとするはずです。
ただ、お互いに悩む部分を共感しすぎてしまい、どちらも落ち込んでしまう可能性があるので、気を付けておきましょう。
異業種の友達
同業種だけでなく、異業種の友達に話を聴いてもらう機会は、思った以上に重要です。保育業界と無縁な仕事をする人に、保育業界の事情を話すとビックリされることも少なくありません。保育業界に馴染んでしまうことによって、一般的な感覚が鈍化する可能性があります。違和感があることについては、なるべく異業種の友達に話す機会をつくりましょう。
職場の人
頼りがいのある先輩、弱みを晒せる同期がいるなら、もっとも仕事の悩みを相談しやすい相手になるのではないでしょうか。職場での悩みは、やはり同じ職場で働いている人にしかわからないということが少なくありません。
悩みを相談する前に気をつけること
悩みを相談するときに気になるのは、
- 「他の人にバレてしまうのではないか?」
- 「こんな話聞いてもらえないのではないか?」
の2点です。それでは、どうすれば良いのでしょうか。
相手からアドバイスを引き出すために効果的な方法
話す前に、下記のことを自分で整理してから話すようにしてみましょう。
今の状況
現在自分に起こっている出来事を、要点をかいつまんで整理しましょう。
それぞれの時系列
それぞれの出来事はいつ起こったものなのか?ということを整理し、古い順に話せるようにしましょう。
登場人物とそれぞれとの関係
だれがどんな役割の人なのか、どう関連しているのか明確にしましょう。
最終的なゴール
もし決まっていれば、最終的に自分はどうしたいのか最初に伝えましょう。
話の聞き手も、曖昧な話や、時系列が前後してわかりにくい話は理解できず、結果的に良いアドバイスができなくなってしまいます。また、途中で話に飽きられて、真剣に考えてくれない可能性もあります。
また、「ここからは推測なんだけど・・・」と、事実と推測はわけて話すようにしましょう。
他の人に悩みがバレないようにするためにできる工夫
自分の悩みが相談した人から職場の人たちすべてに知られてしまう可能性もあります。 もし、職場の先輩や同僚に相談したいのであれば、園から離れましょう。気分を変えてカフェなどに行ってから相談するのがオススメです。
必ず、相談する前に秘密にしてほしい旨を伝えてから、相談することも忘れないようにしましょう。
それでも言い出せない仕事の悩み
周囲の人に打ち明けることで心がスッキリすることがあっても、肝心な解決策を見いだせないという人もいるのではないでしょうか。そのようなケースでは、転職のプロがいる転職サイトなどを活用して、相談する方法がオススメです。 親しいとはいえない相手に対して、逆にお金のことや働き方についてなど、話しにくいことでも遠慮なく打ち明けることができます。さらに、キャリアを構築していくために有効な助言もしてくれます。
まずは、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。 個別にきめ細やかなサポートに徹してくれますので、相談する側にも安心感があるはずです。
悩みは「人に相談する」ことが大切
ここまで、保育士の悩みを相談することについてご紹介しました。
保育士は、悩みが尽きない職業です。そのため、悩みに対して孤独になりがちで、精神面から体調を崩してしまう人も珍しくありません。おそらく、守秘義務への意識が高い保育業界ですから、園の内部で遭ったトラブルを、外部の人間に打ち明けることは、禁忌であると考える人がとても多いのではないでしょうか。
けれども、相談相手として適した人に悩みを打ち明けることで、確実に苦境が前進するはずです!
「保育士としてのキャリアを積んでいきたい!でも、この園では働きたくない…」という人こそ、今勤めている職場にとらわれずに、視野を広げる意識が大切です。
日頃の業務に悩みを溜めながら仕事をすることによって、情緒面などで子どもたちへの影響するのではないでしょうか。そうならないためにも、早めに相談して、根本的な解決を目指したいものですね。